TOPページ UP 2005.03.10
染谷十二座神楽


毎年4月19日に染谷佐志能神社に奉納される里神楽です。大太鼓、小太鼓、鼓、笛、鈴の演奏にあわせ、仮面をかぶり扮装をこらした演者が無言で舞います。起源についてははっきりしませんが、450年程前から行われていると言われています。

十二座とは12の演目があるという意味で、次のような構成になっています。
   ○ 四方固めと祓いの舞(悪魔祓いと清めの舞) ・・・4座
   ○ 田楽舞(豊作への祈りと感謝の舞) ・・・7座
   ○ 天の岩戸(平穏と五穀豊穣を祈り祝う舞) ・・・1座


第一座 猿田彦の舞

つゆ祓いの舞で、槍をかざした猿田彦が厄や悪人を追い払う。
第二座 矢大人

矢大臣尊が弓矢で鬼を追い、四方の厄を祓う。隅の方で小さくなっている鬼の様子が面白い。
第四座 剣の舞

左大臣尊が剣で四方の厄を祓う。
第六座 狐の田うない

雌雄の狐が田を耕す様子を表現する舞。ユーモラスな振り付けが楽しい。
第七座 種まき

四方祓い、田うないの終わった田に、神が種撒きをする。右手の鈴は、種を表す。
第八座 巫女の舞

巫女が神々の降り立つ田を清める舞。舞手は小学生が務める。
第九座 鬼の餅まき

収穫への感謝の舞。観客に餅を撒いて、喜びをわかちあう。
第十二座 天の岩戸

世の中の平穏と五穀豊穣を祝う舞。神々が賑やかに舞って、天の岩戸から天照大御神にお出ましいただくことにより大団円となる。

第三座 長刀つかい 右大臣尊が長刀で厄を祓う。カラス天狗の舞とも言われる。

第五座 豆まき 神が田畑に豆をまいて祭りを祝う。肥料をまいているという説もある。

第十座 みきの舞 祈りと感謝の舞で、二人の神が神酒を捧げて舞う。巫女の舞の男舞で、音楽は同じ。

第十一座 えびすの舞 祝いと感謝の舞で、おかめと恵比寿が賑やかに鯛釣をする。